わたしに出会う

2016年よりベビーカレンダーの前身、クックパッドベビーの時から助産師に相談のコーナーを担当させてもらっています。
普段お返事を書かせてもらっている時から感じていること、先日あった出来事を書こうと思います。

娘を妊娠して、出産してから、やはりお返事を書くときの気持ちや言葉の選び方も変わったように思います。
妊娠中であれば、やはりお腹の中の見えない人は元気なのか、すくすく大きくなっているのかなどとても気になります。
妊娠がわかった時には、まず子宮の中にいるかな。胎嚢は見えるかな。心拍は確認できるだろうかと毎回受診の時に不安から足取りが重くなっている時もありました。心拍を確認できて、12週を超えた時にまた自分の中で一段階クリアをできたような感じがしました。

お産前には、やはり陣痛に耐えられるのかやどんな進みになるのか予定日を超えて助産院から病院のお産になったらどうしようと思ったりすることもありました。

お産後、退院をした日に帰って速攻で家の中の状況を見て泣いていたこともありました。とっても気持ちが不安定になっていました。
そして娘の乳児湿疹に、今までの知識も何も吹っ飛びました。
今は、娘のイヤイヤ期に遠い目をしていることも増えています。

助産師ではあるけれど、やっぱりわたしも一人のおかあさんで、相談をいただく方の内容を読ませていただきながら「うんうん。。」と頷くことや子どもとのやりとりに同じようなことがあったら、笑ってしまったり微笑ましてく思うこともあります。
相談をくださったおかあさんに自分の姿を見つけることが多いです。

そして先日あったことは、長くなってしまうのですが。。

いただいたご相談に「上のことが下の子の洋服を一式、スタイまで引き出しから出してくれることがあります。それを見て、余裕のない時には気持ちがイライラして怒ってしまうことがあり、自己嫌悪に落ちる」というものでした。おかあさんのせっかくきれいにたたんでしまっていたのに、ぐちゃぐちゃになってしまった!という気持ちもお子さんのおかあさんのためを思って用意をしてくれたんだなぁという思いを感じて、そのことをお返事していました。おかあさんもお子さんの気持ちもわかっているからこそ、怒ってしまったことに苦しくなっているのだろうなと思いました。

そしてお子さんの用意をした時の気持ちやおかあさんに怒られてしまった時のことを思うと泣きそうになりました。なんだかとても悲しくなってしまったので、夫にこのことを話していたら、

「小さかった時のめぐちゃんも、同じように用意をしたり、おかあさんのためにしていたんじゃない?」

と言われました。
そう言われて涙がとめどなく出てきて

「そうだった。わたしも同じようにしていたわ。」

と思いました。小さいかった頃の自分のことを思い出して、妹が生まれた後におねえちゃんとしてやっていたことを思い出しました。それを夫が気付いてくれて、認めてくれたことにうれしくなりました。。

相談を受けていて、おかあさんの中に自分を見つけることが多かったですが、小さかった頃の自分にもご相談くださったお母さんのお子さんを通して出会うことができました。

またこれからも微力ながらも、訪問やネットでの相談などを通して、少しでもお手伝いができて、おかあさんと子どもたちが少しでも笑顔になってもらえたらと思います。

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