子育ち、子育て

きょうで7月もおわります。あっという間に時間が過ぎていきます。

今月はわたしにとっていろいろ行事がつまっていました。

お手当てのおさらい会や小児科医の真弓先生のお話会、中学校の同窓会、親子クラニオデーのお手伝い。。

お手当てのこともいろいろ書きたいことがあるのですが、きょうは「子育ちと子育て」のことについてすこし書いてみたいと思います。

「子育ち」という言葉は、真弓先生のお話ではじめて知った言葉でした。戦前の日本では普通に使われていたようです。わたしが受け取った印象では、その子個人の個性を活かし、伸ばしていくような関わりのように思いました。なのでひとり一人関わり方が違うようです。この「子育ち」という言葉が、中学校の同窓会ですっかりいいお父さんになっていたお友だちから教えてもらった、さくら・さくらんぼ保育園の創設者である斉藤公子さんの本にも登場しました。今、斉藤公子さんの本を2冊並行して読んでいます。斉藤さんが言われていることと真弓先生が言われていることがとてもリンクしています。子どもは、大人よりも能力がとても優れているということ。ちいさければちいさいほど、能力は高いそうです。その能力が高い人たちに対して、大人の都合のいいように誘導してみたりすることは違うということでした。もっと子どもの力を信じてみてはどうかと提唱されています。子どもの秘めた可能性を摘み取ってしまうようなことがないようにと。                

斉藤先生は、危険がないように環境を整えた上で、子どもにやりたいようにさせると言われています。そうして人としての土台をしっかりと作っていくことが、その後の人生にもいい影響を与えることになると言われています。「生物の進化に学ぶ乳幼児期の子育て」という本が読んでいるうちの1冊になります。この本の中で斉藤さんは、園の敷地に大きな土の山を作りました。その山に園児一人につき一つのトンネルを作らせます。20人の園児で20個のトンネルです。みんな毎日泥だらけになりながら、夢中で掘ります。3ヶ月ほどの時間をかけて掘りました。その掘っている間に一度も絵を描かせなかったのですが、トンネルを掘る前後で子どもたちの絵が大きく変化しているのです。こんなにも変わってしまうのか!と驚くほどの変わりぶりでした。発想がとても豊かで、大人には思いつかないような世界が絵の中で出来上がっていました。斉藤さんの子どもたちとの向き合い方がとても興味深いです。発達段階に合わせて、力を引き出すようにも働きかけています。子育てを実際にしているわけではないけれど、取り入れてみたいと思うことも多いです。興味を持たれた方がおられたら、ぜひ読んでみてもらいたいです。