女性のかみさま。おかあさんと赤ちゃんのつながり

今回長い文章になりますが、どうかおつきあいください。

前回、23週の時にお手当てをさせていただいた池田早紀さんが37週になられて、お産前に調整をしたいということでご依頼をいただきました。ひさびさに会う早紀さんのお腹は大きくなっていました。赤ちゃんの体重もしっかりと大きくなっているということでした。近況を伺い、さっそくお手当てをさせてもらいました。

赤ちゃんの胎動を感じながら、早紀さんのからだの流れを感じました。前回よりも早紀さんが眠りに入られるのが早いように思いました。お手当てをさせてもらいながら、お産は今すぐというわけではなさそうだなぁと思いました。赤ちゃんもまだ少し準備をしているようになんとなくですが、そう感じました。赤ちゃんに、「いいタイミングで出てきてね。お腹の中は、とても気持ちがいいだろうからちゃんと準備ができてからでいいからね。たのしみにしてるよ。」と心の中で伝えました。

お手当てが終わり、シェアをすると早紀さんから「赤ちゃんになったような感じがしました。突然自分がいた世界と違うところに来たらすごくこわいだろうなぁ。」と。わたしも赤ちゃんの立場で考えたらならば、すごく勇気のいることだし、命がけで行かなくてはいけないので強く決心して行かなきゃなと思いました。本当にそう考えると赤ちゃんは、やっぱりすごい!そして一緒にそれに向き合うおかあさんもすごいと改めて思いました。

お産が近づいて、不安になったり恐怖を感じたりする妊婦さんは多いです。それはとても正直な反応だと思います。自分自身も命がけで赤ちゃんを産むのですから。でも早紀さんは自分の気持ちも感じながらも赤ちゃんの気持ちも感じとられて、すてきだなぁと思いました。これでより気持ちを一つにして、お産に向き合えるのではないかと思いました。

早紀さんとお話をしている時に、わたしがたくさんのお産に立ち会わせてもらっているけれど、お産は気持ちがいいものなのではないかという思いが消えないということ伝えました。すると早紀さんが、「過去にいいお産をたくさん経験されたのかもしれないですね。」と言われて素直にそうなんだ、だからわたしはそのお手伝いをしたくてこの仕事に就かせてもらっているんだと思いました。

帰りに早紀さんから、どうやって手に入れたか記憶にないけれど、おうちにあったという女性のかみさまの石をわたしが持っている方がいいということで、譲ってくださいました。いつもそばにいてもらえるように、一緒に移動しています。次は、お産後にまたお手当てをさせていただくことになりました。赤ちゃんに会えるのがとってもたのしみです。早紀さん、どうもありがとうございました。

 

次の日、早紀さんのお友だちのYさんのところへお手当てに伺いました。

産前産後すぐとお手当てをさせていただいて、Yさんは3回目。赤ちゃんははじめてのお手当てでした。退院翌日に呼んでいただいた時以来でしたが、よく母乳を飲んで大きくなっていました。Yさんともはじめにお話をさせてもらいながら、赤ちゃんのお手当てをと思っていましたがタイミングが合わず。育休中のご主人にお願いをして、Yさんからお手当てをさせてもらいました。

Yさんもすーっと眠りに入られました。触れていて、前回よりも安定感が増しているように感じました。おかあさんらしい、やさしくてゆったりした流れでした。頭痛があったということで、頭や肩のお手当ても行っていきました。大きく2回ほど行きを吐かれ、そこからまた流れが変わってきたように感じました。後半になり、それまで聞こえていた赤ちゃんの泣き声がなくなっていました。Yさんのお手当てを終えて、赤ちゃんのいるところにいくとご主人に抱かれて眠っていました。ご主人も一緒に眠っていて、とてもしあわせな光景でした。赤ちゃんは、普段から丸く抱っこしてもらったり、寝床も丸い姿勢が保てるように工夫がされているため背中や首のあたりに緊張を感じることはありませんでした。お手当てをさせてもらいながら、いっしょに波に揺られてとても気持ちよくなりました。途中で泣き出してしまったので、上手に母乳をよく飲んでいる最中にも行い、お手当てを終了しました。

夜、Yさんからメールをいただきました。その中に、「毎回お手当てにほっとする時間をもらっているということと、お手当ての後半に赤ちゃんになったような感じがありました。」と書かれていました。わたしは驚きました!昨日の早紀さんと同じような体験をされているんだと思いました。Yさんの産前のお手当てのブログを読み返すと赤ちゃんをじっくり感じられたと言われていたので、産前産後のお手当てでは、おかあさんと赤ちゃんのつながりをより感じられるのかもしれないなぁと思いました。それは個人差はあると思いますが、つながりの感じ方が普通?とは違うのかもしれません。赤ちゃんそのものというのか、とてもリアルなような気がしました。

またこれからもいろいろな妊婦さんや産後のおかあさん達に触れさせてもらって、いっしょにいろんなことを共有させてもらえたらと思っています。

早紀さん、Yさん、どうもありがとうございました!これからもどうぞよろしくおねがいします。

長文でしたが、読んでくださってどうもありがとうございました。